2012-09-10

ついにUBC留学記になりました

始まりました。UBC留学。

入学してからは初めてのブログ更新なので、この記事から真の意味でのUBC留学記になりますね。感慨深いです。

基本的な事から書いておきますと、UBCの新学期(2012年)は9月4日からスタートします。しかし、8月30日あたりからInternational Student向けのガイダンスやGrad Student向けのオリエンテーションがスタートするので気をつけましょう。学期はTerm 1(9月〜12月、11月まで授業で12月が試験期間)とTerm 2(1月~5月、4月まで授業で5月が試験期間)で構成され、5月後半〜8月最後までは夏休みとなります。夏休み長っ!!と感じると思いますが、日本で言うところの春休みと冬休みが無いんです。なので年間の休みの期間は日本の大学と変わりません。ちなみに、Term 2は1月2日から授業が始まります。日本では考えられません...。

授業についてのお話。僕は学部時代を日本の大学で過ごしていますが、1年生の時は月〜金の25コマ中18コマぐらいがそれぞれ違う授業で埋まっていたのを覚えています。しかし、こちらでは学部生は多くとも1学期当たり5コマ、修士は2〜3コマです。というのも、1コマ取るとその授業が1週間のうちに何回も何時間もあるんですね(´;ω;`)宿題もいっぱいでるし、ディスカッションベースの授業だと予習してこないと全く喋れなくて不合格になるし、1コマ1コマの負担の大きさは日本の比ではありません。あと、こちらの授業は朝早くからあったりします。7時30分開始とかあります。僕はキャンパス内の寮に住んでるのでいいですが、オフキャンパスに住んでる人はどうしてるんだろう、、、。ちなみに、授業に飲み物とか食べ物とか持ち込んで構いません。みんなスタバのコーヒー飲んでたりバナナ食べてたりします。不思議。



とまぁ、一般的な情報はこれぐらいにして、少し個人的な話でも。
9月頭にsupervisor(日本の大学で言うところの自分の研究室の教授)に会って、色々と話をしてきました。まず驚いたのがこちらの教授は卒業後の進路まで見据えて、授業選択や研究テーマ選択についてアドバイスをくれます。僕の場合は
Masterで卒業するのか、Ph.D.を取る事を考えているのか
将来はどういう職業に就きたいのか(具体的に会社名まで)
を聞かれ、「今のところMasterで卒業して、いちど資源業界で働いてみようと思います。その上で、Ph.D.やMBAの取得が必要だと感じたらもう一度大学に戻ってきたいです。会社としてはBHP billitonやRio Tintoのようなホールプロセスに携われるような資源メジャーへの就職を考えています。」と答えたところ「それじゃあ、こういうコース選択をした方がいいよ。なぜなら......」と、資源業界内のアレコレと流行り廃り、日本人として資源業界で仕事するとはどういうことか、というお話をしてくださいました。流石、資源業界に40年近く携わっているだけあってinformativeでhelpfulな語り。また先生自身もPh.D.を取得しているのでアカデミックな部分のフォローも参考になる。ちなみに、ヨーロッパの金融危機の煽りを受けて資源業界がお通夜ムードなゆえに多くの教授がファンディング(資金繰り)に苦労して学生を取れない中、うちの教授は修士2人にPh.D.1人を新しく迎え入れれるリッチさも兼ね備えています。ビジネスマンとしての才覚もあるというか何というか、自分を売り込むのと喋りが上手なので企業からのファンディングがしっかりつくんですね。話がそれました。

とりあえず、就職への視点は日本とこんなにも違うのか…と感じました。もちろん僕は日本の学部時代の教授には感謝してもしきれないぐらい感謝していますし、日本の就職活動に教授がどちらかというとクビを突っ込まないことに関しては何の文句もありませんが、やはり教授が支えてくれるというのは素晴らしいですね。(まぁ、就職活動の時に良くしてもらえるかは、僕のこれからの成績の良さと研究活動の熱心さによるわけですが。)日本の大学が就職予備校化せずに、アカデミアとしての機能も果たしながら就職まで含めた進路選択を模索できる場所になることを願うばかりです。

閑話休題。

次は寮のお話です。僕は現在、UBCのキャンパスの中にあるGreen Collegeという寮に住んでいます。ハリーポッターに出てきそうな古風な造りの寮で、平日の朝晩の飯付きで1050CAD/month(月84000円)。シングルルームの場合もスプリットルーム(2人部屋)の場合も自分の部屋は11畳。スプリットルームの場合は1階が共用部屋と共用シャワー・トイレ、2階が廊下とそれぞれのプライベートルームで、共用部分の広さは全部併せて20畳ほど。学生が住む部屋にしては日本では考えられないぐらい広いです。留学生は基本的に荷物も少ないし、余計に広く感じてお金持ちになった気分。

また、Green Collegeは大学院生専用の寮なので、undergrad(学部生)が騒いでて寝れねぇ、、、なんて事態もありません。アカデミックなものもノンアカデミックなものも含めてイベントはかなり多いですが…(9月はほぼ毎日寮のイベントがあって大変)。ルームメイトはフランス語と英語バイリンガルのカナダ人でめちゃくちゃ良い人。寮の色んなcommitteeのオーガナイザーも務めててすごく頼りになります。英語が苦手な僕も、ルームメイトが彼であるがゆえにガンガン話しかけていけるので助かっています。




最後に日本人としての雑感でも。UBCはアジアの大学じゃないの?と揶揄される事もあるぐらい、アジア人が多いと聞いていましたが、実感としてはそうでも無いなと。確かに欧米の他の大学に比べるとアジア人は圧倒的に多いです。だけどまぁ半分以下だし、ほとんど中国人だし、、、、といった感じ。日本人は圧倒的なマイノリティーです。しかも日本人が居たとしてもこっちで育ってるとか帰国子女とかが大半で、日本で20年近く育ってきました。なんて人はまずいません。なので英語が喋れない日本人は死にます。僕です。

もし、このブログを読んでる英語苦手な純ジャパの方でUBC (に限らず海外大学院) への留学を考えている方がいたら「とりあえず英語喋れるようになってからにしよ?」とアドバイスさせて欲しいです。女の子なら何とかなると思いますが、男の子はもう無理です。鉄の意志と鬼の覚悟が無いと無理です。地獄を見ます。それでも俺は行きたいんだ!!という僕のような奇特な人のみどうぞ。

あぁ、海外大学院とはかくも険しき道よ…。



業なかばで倒れてもよい。

そのときは、目標の方角にむかい、

その姿勢で倒れよ。

坂本龍馬




それでは(´・ω・`)ノシ

5 件のコメント:

  1. はじめまして!
    生存戦略ってあの生存戦略ですか?いきなりすみません。私もUBCに留学している者です(^^)

    日本語が恋しくなってネサフしてたらたどりつきました。更新されるの楽しみにしてますね。

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    1. >3rdpenguinさん
      あの生存戦略です。
      今週の金曜日にUBC Japan Associationのイベント( https://www.facebook.com/events/201830756615309/ )があるみたいですよ(^^)僕はなぜか中国人の友達にこれに誘われて行く事になりました(笑)機会があれば是非。
      Assignmentが盛りだくさんなので、更新のペースが遅くなりがちですが頑張って更新します。

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  2. こんにちは!はじめまして。私もUBCの大学院に学位留学する事が先日決定しました。出願の際など、ブログを参考にさせて頂いておりました。そこで、学生寮に関してなんですが、S様はGreen Collegeで留学期間を過ごされたようですが、住み心地はどうでしたか?現在どの寮にアプライすべきか迷っていて、Green CollegeかSt. Johnsが良いなと考えています。しかしGreen Collegeは追加で必要な書類が多く、どうしようか迷っています。

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  3. Mikiさん
    初めまして。合格おめでとうございます。
    Green Collegeはとても素敵な外観で、住人の間での交流も活発な良い寮ですよ。白人が多いというのも嬉しいポイントでした。一つネックをあげるとすれば、寮での朝晩の食事がそれほど美味しくない上に食費は強制で必ず払わなければならないという点です。
    またGreen CollegeからSt. Johnsに移る人はいますが、St. JohnsからGreen Collegeに移ってくる人はいません。ということで、住み心地はSt. Johnsの方が良いと思います。英語の更なる上達や、白人文化を学ぶという観点からはGreen Collegeの方がオススメだと思います。

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  4. お返事ありがとうございます!Green College, St Johnsの両方のよいところや悪いところを教えてくださってありがとうございます。ご飯がおいしくないのはちょっと・・・ですね(笑)。とっても参考になりました。両方とも大体同じような内容の書類が必要なので、両方アプライすることにしました。ありがとうございました。

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